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【New Eden Headline】本誌・15 カルダリメガコーポレーションが新たな配給制度の発効に伴い国外労働者を呼び戻す

記事原文へのリンク(英語)

執筆者名(敬称略):El Shionheart

カルダリはかつての戦火の傷跡、そして新たなる戦火にもがいています
おはようの方はおはようございます、こんばんはの方はこんばんは
ニューエデンクラスター全体から伝えられる、今最もホットなトピックニュースをお伝えする『New Eden Headline』のお時間です

EST(ニューエデン標準時) 5/31 17:29発-
カルダリメガコーポレーションが新たな配給制度の発効に伴い国外労働者を呼び戻しているとの報告が寄せられています

ニューカルダリプライムから伝えられるところによると、昨日の代表取締役委員会(CEP)での合意を受け、カルダリ連合の『ビッグ8』メガコーポレーションはいずれも大規模な労働者の本国への送還を命令しました
本日未明、国外ステーションと惑星居留地に送られた命令は、カルダリ市民権を持つ相当数の非エッセンシャルワーカーを本国領に再配置することを求めています

この大規模な労働者の呼び戻しは、CEPの全8メンバーによる配給上限協定への署名と同時期に行われました
この協定は、必需品から贅沢品まで、様々な商品の購入に上限を設けるものとなっています
これらの制限は、労働者の企業階級に応じて定義されています
この新しい制限は、個人の企業通貨口座に対する標準的な企業の監視によって実施され、全ての取引が監視され、配給上限を超える際には取引が阻止されるものとなっています

大量の労働者の送還と配給の拡大という組み合わせは、多くの人々にカルダリ経済の現状に疑問を抱かせる結果となっています
カルダリ連合は長年ニューエデンで最も強力な経済力を誇ってきましたが、トリグラヴィアン侵攻で最も大きな打撃を受けました
こうした最近の変化に疑問を持っている市場アナリストは、カルダリ連合の経済が一般的に外国貿易に大きく依存しており、他のどの星間国家よりも国境外で行われる貿易の割合が高いことを指摘しています
ガレンテ連邦との紛争の激化、アマー帝国との緊張の高まり、そして最近開かれたミンマター市場からの貿易活動が比較的少ないことから、連合は経済的にピンチを感じ始めているのではないかという説もあるようです

Akimaka Saraki議長はニューカルダリプライムでのプレスサミットで、こうした懸念を否定し、次のようにコメントしています
『カルダリ連合は今、かつてないほどに強大になっている。 このクラスター内で最初に艦艇キャスターの建設を完了させた我々は、最先端の恒星トランスミューターと輸送中継技術の達人であることを示したのだ。 これらの新たな措置は、我らカルダリが勝利と繁栄を勝ち取るためならば必要なことは何でもするからである。 我々は市民を故郷に呼び、彼らが我々の戦いに参加し、我々の連合をより強大にできるようにする。 我々は犠牲を恐れないからこそ、配給という重荷を負うのだ。 連邦の人間達が自己満足し、肥え太るのを見届けながら、誰が来るべき試練に耐えるかを見届けようではないか。』

Saraki議長の強い言葉とは裏腹に、下層労働者の間では動揺が広がっているとの噂があります
配給上限協定に含まれる階級区分は、そのような市民が最も厳しい制限を受けることを意味しています
多くの本国帰還労働者は家族を残し帰国することになり、またより大きな国の規制に苦しむことになります
また、下位階級の市民は治安維持部門への配置転換や、連合軍への徴兵の可能性も高くなっています
CEP議長はこのような懸念を明らかに認識した上で次のようにコメントしました
『全てのカルダリ人は名誉、忠誠、義務の価値観を理解している。 任務に招集された時、自分の役割を果たそうとしないのは怠け者か裏切り者だけだろう。』
次のニュースです
連合が新たな措置を発表する中、CONCORDインナーサークルがニューエデン経済システムへの変更を検討しているとの報告が寄せられています

Geensisリージョン、Yulaiシステムから伝えられるところによると、CONCORDインナーサークルで行われていた星間経済、技術、インフラ規制に関する交渉は、カルダリ連合による新たな国内配給、財政監視、労働者呼び戻しの発表によって劇的に揺らいでいます
同国は恒星間貿易の更なる自由化、主要国家の課税とSCC規制諸経費の大幅な変更を強く主張していますが、多数の労働者の呼び戻し、消費と支出のメガコーポレーションの管理と監視強化は、『ビッグ4』主要大国の他の代表の間に不穏な動きを引き起こしたようです

特にガレンテ連邦は、連合が自国の商品/サービスのために開かれた市場を追求するにも関わらず、連合が保護主義的な姿勢を強める前段階である、あるいは資本フローや投資をカルダリ国内の始業や産業に不釣り合いに誘導することで金融システムのバランスを崩そうとする試みであると懸念を示しています
カルダリ連合の交渉担当者は、こうした懸念を『サミットで既に決着した議論を再開しようとする見当違い甚だしい試み』と一蹴しました

対照的に、アマー帝国はカルダリの新措置を『国内経済組織と社会改革の問題』と見なすと宣言し、連合との緊張した関係を改善する機会を捉えたようです
連合との正式な軍事同盟が終了したにも関わらず、大アマー帝国はカルダリのメガコーポレーションとの貿易関係のかなりを維持し、特にKhanid KingdomとAmmatar Mandateを利用して両大国間の交流の流れを増大させています

これまでのところ、ミンマター共和国代表団は、カルダリの発表については自らの見解を非公開にすることを好み、SCC税の改革やカプセラストラクチャに課される規制や手数料の見直しに独自のアプローチを展開することに専念しています
Upwell Consortiumが産業サービスプロパイダーとして優遇されていることについてはカルダリとミンマターの間で多くの合意が得られています
両国はトリグラヴィアン侵攻、EDENCONの武装と資金提供におけるその役割、そして近年の相次ぐ残業スパイスキャンダル以来、星間コンソーシアムの支配的地位に深い疑惑の目を向けています

アマー帝国はUpwellやEDENCOMとの関係が曖昧であることが指摘されていますが、ガレンテ連邦の産業手数料や税金の構造を正常化したいという希望に共通点を見出し、ビッグ4主要国家間で産業支援サービス、税金、ライセンス体制全般について何らかの取り決めがなされる可能性があるようです

交渉は現在進行中であり、今後2週間以内に新たな経済/技術規制の正確なパッケージが発表される予定となっています
以下、様々なニュースをお伝えします
・インタキ議会各党が新政権樹立に向けた『社会/自治ブロック』の合意に近づいているとの報告
・CONCORDのAG12 Technology Sharing Audit and Inspection Office、キャピタル建造部品の効率開発についてレビューとの報告
・新法『United Response Act』が大統領の盟友の支援を受け委員会から上院本会議での決戦に向け動き出したとの報告
・カルダリ連合税関が本国に呼び戻された市民の財産と資金の連合内への移送に関する緩和を確認との報告
・マター、SundseleのRepublic Security Services、テロ攻撃準備容疑の『外国人工作員』の排除を確認との報告
・アマー支持者が艦艇キャスター研究における帝国のリードを主張する中、Sahtogasシステムが部族解放軍の手に落ちたとの報告
・UpwellのDeep Space Surveyが新探索プログラムにより高収量イティリウムの検出に成功したとの報告
・ガリスタス海賊団がシンジケートで戦闘クローン技術を押収したState Peacekeepersの兵員輸送隊を攻撃との報告
・カルダリ連合プロテクトレイトがIsomaシステム突出部のFDU進出を阻止するため、Onatohシステムで激しい戦闘との報告
・DERAILの上級司令官が連邦産業自動化提案に対する『深い懸念』をジャーナリストに説明との報告
・New Eden Foundation for Industrial Colony Scienceが材料圧縮におけるブレークスルー的成果を報告
・エンジェルカルテルとThukkerの反逆的部族が極秘のナビゲーション、空間アノマリデータセットを共有しているとの報告
・CONCORDのAG12オフィスが先進的ドレッドノート実験の噂を受け、Khanid軍代表者を招集との報告
・Sanmatar Maleatu ShakorがMikramurka視察とSebiestor部族との会談を終えGreat Caravansaraiに帰還との報告
・Placidリージョンで2つの戦線で戦闘が続く中、連邦防衛同盟がArderonneを救援との報告
・帝国軍がModun Vの地表にいた『トリグラヴィアン襲撃部隊』を『軌道爆撃』で撃破との報告

以上、The Scope、Lina Ambre記者のレポートの翻訳をお伝えしました
今後も、詳しい情報が入り次第、New Eden Headlineはお伝えします
それでは、また次の記事でお会いしましょう

New Eden Headline編集長 – El Shionheart 訳・著

 

 

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