※記事原文へのリンク(英語)
執筆者名(敬称略):El Shionheart
星間外交再編への動きは更に加速しています
おはようの方はおはようございます、こんばんはの方はこんばんは
ニューエデンクラスター全体から伝えられる、今最もホットなトピックニュースをお伝えする『New Eden Headline』のお時間です
EST(ニューエデン標準時) 3/8 16:38発-
カルダリ連合とミンマター共和国が新条約合意に近づいているとの報告が寄せられています
The Forgeリージョン、Airakenシステムから伝えられるところによると、カルダリ連合とミンマター共和国の交渉団は、カルダリとミンマターの安全保障協力会議として開催されたサミットの結果として、『新条約』の合意に近づいていると報じられています
AirakenのHyasyoda社ステーションで開催されたこのサミットにはHyasyoda社CEOのAthonen Osmon氏や、共和国首相のTobias Efrit氏などを含む、両国から異例とも言える大規模な代表団が出席しています
外部の観測筋は、大規模な高官級代表団が出席していることから、大規模な外交再編の交渉が進んでいる可能性があるとの指摘が寄せられていました
しかし、両国のガレンテ連邦、アマー帝国との同盟関係や代理戦争の歴史を考慮し、一定の留保を伴ったある種の不可侵条約のようなものが締結されるものだと推測されています
Akimaka Saraki代表取締役委員会議長率いるカルダリ連合と、Sanmatar Maleatu Shakor部族会議長率いるミンマター共和国は、それぞれ独立と行動の自由への強い渇望があり、それが時に交渉を難航させる要因ともなったようです
両国の技術共有に対するスタンスとしては、最近のトリグラヴィアン技術研究の最近の進展を交渉の材料とすることには消極的なものとなっています
それよりも、むしろ、サミットはYulai協定、条約の規定に従い、国境線に関する合意や、相互の権利、主権の承認について確保することに重点を置いているようです
カルダリ連合とミンマター共和国の会談についての両国の世論は、両国の国民にとって、カルダリとミンマターが戦争をしなければならない本当の理由が存在することはなかったという一般的な感覚に基づき、概ね肯定的なものとなっています
ニューカルダリプライムのカルダリ連合首都Landfall市にあるLandfall神社周辺の公園を散歩していたWiyrkomi Heavy Industriesの核融合技術者は『まぁ確かに、ここでは昔から奴隷制には反対だし、ミンマターが私達に何か悪いことをしたわけでもないし。 私達がミンマターに銃を向けるぐらいなら、その銃をミンマターに売る方がよっぽどマシでしょうね。』とカルダリ市民を代表する思いを語りました
『大反乱の後、我々ミンマターが、ガレンテに返すべき借りがあったのは確かに事実だろうけども、そんなものはとっくの昔に返しきっている。』とMatar Cityの商業区画で商店を営むVherokior部族の店主は語りました
また、MithrisのSebiestor部族の氷切り職人はより率直に『そもそも、俺は連邦の連中は好きじゃねぇんだ。 連中が俺達の光に何したか知ってるだろ? あの、ほら…どこだっけ? Colaleleだっけ? まぁ、あそこで俺達の艦隊を待ち伏せした裏切り者のことを思い出すと、もっと嫌いになるね。』と語っています
ニューカルダリプライムとパターからの最新の報告によれば、連合と共和国双方の代表団は、代表取締役委員会と部族会議との同時最終交渉のため、両国の本国へと向かう準備を進めているとのことです
次のニュースです
Genesisリージョン、Pashanaiシステムから伝えられるところによると、ACN(訳注:アマー公的報道機関、Amarr Certified News)の報告として、アマー帝国とガレンテ連邦の外交官がPashanaiシステムで会合の場を設けたとのことです
ACNによれば、皇位継承候補者にしてKor-Azor家当主のErsilia Kor-Azor氏は、PashanaiⅢ、第9衛星周回軌道上にあるACNステーションでMannarのベテラン外交官にして、Celes Aguard大統領の個人特使であるWayaki Kayara評議員を自らもてなしているとのことです
ACNは更に『ミンマター共和国のカルダリ連合への接近が帝国と連邦に与える影響』についての協議を行うため、女帝Catiz1世自らがAguard大統領と直接連絡を取った、と報告しています
ガレンテ代表団のリーダーとしてKayara評議員が派遣されたことは、Aguard大統領が連合と共和国の外交再編の可能性を深刻に受け止め、連邦とアマー帝国の関係を確保するための措置を講じたことを意味していると言えるでしょう
アマー帝国の外交・メディア戦略について分析するアナリスト達は、この会合を大々的に宣伝し、また、ACNステーションで開催するということを選択したのは、帝国がある程度の強みを持って交渉に臨んでいると考えていることを示していると指摘しています
帝国の軍事力はトリグラヴィアン侵略戦争で多大な損害を受けていましたが、ミンマター共和国との国境紛争に皇家軍や第24次帝国十字軍のカプセラ義勇兵を充てることで対応し、また、女帝Catiz1世の産業・軍事政策により帝国軍はより強化、拡張されているようです
アマー帝国はまた、トリグラヴィアンの恒星操作技術を先んじて入手し、Turnur大災害の後、その技術に対する理解を大幅に深めたとされています
対照的に、ガレンテ連邦は他国が回収した恒星、あるいは時空操作技術への一切のアクセスを持たないままとなっています
連邦はまた、YC110-CONCORD緊急義勇兵戦争権限法に違反する形で海軍が直接占領を行ったインタキを含む11のPlacidリージョンシステムの治安維持を目的とした大規模かつ継続的な軍事作戦により、その防衛範囲を大きく拡大しています
ガレンテメディアの間では、カルダリとミンマターが現在交渉中の条約がもし締結に至った場合、Aguard政権が現在の共和国との義勇軍戦争同盟に基づく一切の義務を免除されたものと見なす可能性があるとの憶測が広まっています
アマー帝国のこれまでの外交的シグナルについて、とある観測筋は、『カルダリ-ガレンテウォーゾーンに対する帝国の無関心さは、冷淡にも感じる程だ』と示唆しています
しかしながら、帝国の政治に詳しい別のアナリストは異なる評価を唱えており、以下のようにコメントしています
『もう1つのウォーゾーンに対する帝国の政策はどちらかと言えば、積極的な無関心とも言えるでしょう。 これは、連邦のインタキとその周辺システムへの侵攻についてアマーは何も抗議する気はないということを意味しており、帝国にとって、連邦の政策は常識的だと言うことでしょう。 また、これは、帝国海軍全体を『反乱軍領』の一部に差し向けるという選択肢を議論するということ対しても有益だと言えます。』
このアナリストはまた、YC112年にミンマターテロリストによる爆破テロが行われた軍務省ステーション近くで会合の場を持ったことの象徴性を指摘し、アマーの外交キャンペーンは『あらゆるレベルで古典的なアマーの広報戦略』であると示唆しています
以下、様々なニュースをお伝えします
・ミンマター義勇軍のEugidiコンステレーションへの攻勢が継続、Avenodシステム、Vimeiniシステムが共和国支配下に入ったとの報告
・アマー帝国によるFloseswinⅣの軌道封鎖が破綻、共和国艦隊の輸送船団が現地のミンマター軍に補給物資、人員のローテーションを提供との報告
・共和国からの見解として、Eugidiコンステレーションに存在するSarum家要塞は『向こう数か月に渡るどんな包囲戦にも耐えそられそうだ』との報告
・CONCORDインナーサークルは緊急義勇兵戦争権限法を議論するために再招集、皇位継承候補者Hamideh Kador女史がYulai入りとの報告
・カルダリ義勇軍『連合プロテクトレイト』がOinasikenシステムを奪還、Black Riseリージョン全域が連合支配下に戻るとの報告
・ガレンテ義勇軍『連邦防衛同盟』、Pegelerコンステレーション防衛に奮闘するもMoclinamaudを喪失、EugalesシステムとFrarieシステムに戦線迫るとの報告(訳注: 翻訳時点で更にFrarieシステムが陥落、Pegelerコンステレーションの連邦防衛同盟の支配下システムは残すところEugalesとAubenallのみであり、Placidリージョン義勇軍ウォーゾーンにおける最後のコンステレーション全域の陥落が寸前の可能性
・インタキプライム視察中の上院議員団がLeinoka市を訪問、Vera en Sullacio主席評議員が同行との報告
・インタキ自由軍が連邦海兵隊に『自由なるLeinokaに近づくな』と警告、港湾区画と繊維業区画にバリケードを設置との報告
・連邦情報局、インタキプライムに存在する『Aenebraカルトの暗殺チーム』に関するセキュリティ通知を発行との報告
・Akat山脈の村落を連邦海軍が強襲、サーペンティスコーポレーション製の軍用ブースターや武器を押収との報告
・ThukkerのHrada-Okiキャラバンのマスターはエンジェルカルテルとガリスタス海賊団のエージェントが旗艦上で会談との報道を否定との報告
・Krullefor Organizationの『Anoikis Clippers』、RSS(訳注: Republic Security Services)との契約に基づきSkarkon部族レジスタンス軍に兵器を投下との報告
・PochvenのEDENCOM監視団、トリグラヴィアンの産業・軍事活動の急増に伴うドローン活動の活発化を把握との報告
・Svarog Cladeのシージエリートが反物質爆弾で『ドローン建造アーコロジー』を破壊とのValeⅣからの報告
・Svarog突撃隊が『死ぬまで闘い続け』Veles軍とそのドローンに多大な損害を与えたとの報告
・EDENCOM情報部がSvarog Cladeの能力に警告を発表、Valkanir副元帥が新たな侵攻のリスク迫ると警告との報告
以上、The Scope、Lina Ambre記者のレポートの翻訳をお伝えしました
以下、訳者による後記を併記します
先日から継続しているカルダリ/ミンマター両国間の安全保障サミットはまもなく条約の締結という形で幕を閉じようとしています
過去数十年に渡り続いてきたニューエデンの星間外交、同盟関係がついに塗り替えられようとしているのです
これはある程度の条件を持たせた不可侵条約という形に落ち着くとの見方ではあるものの、両国の歴史的関係性を見れば、まさしく異例というものでしょう
また、両国市民の間では兼ねてより敵対的感情は存在しないものとして知られていましたが、それが市民から寄せられたコメントにより明確なものとなっています
また、Sebiestor部族の氷切り職人のコメントにあった『俺達の光』や『Colalele』という単語ですが、New Eden Headline編集部が独自に有力な情報筋に確認を取ったところ、これはMithris、そしてSebiestor部族ということから、YC115年の『Colelie事件』のことであるとの推測が寄せられました
『Colelie事件』は『Matarの光』と呼ばれ慕われたミンマターのKarin Midular元首相がガレンテ領で暗殺され、共和国艦隊の15隻のNagalfar級ドレッドノートが犯罪者引き渡しを要求しColelieシステムに侵入、連邦海軍との数分間の口論の後に迎撃され、15隻全てが撃沈された事件です
Karin Midular元首相は当時Sebiestor部族の族長を務めており、またMithris出身でもあります
このように、両国の世論の後押しを受けたのか、両国代表団はそれぞれの本国へと向かい、最終交渉に臨むものと見られています
一方、このカルダリ/ミンマターの急速な接近を受け、アマー、そしてガレンテがついに公式な会合を持つに至りました
アマーはどうやら、ガレンテとの何らかの外交交渉を持つことで、ガレンテを仮想敵としている現状からの脱却、即ち、ミンマターとの戦線に全力を振り向けることを狙いとしているとも考えているようです
ガレンテの狙いは今のところ不明ではありますが、トリグラヴィアン技術研究で大きな後れと取っていることや、カルダリ/ミンマターの接近、カルダリとの義勇軍ウォーゾーンでの形勢不利、そしてインタキ情勢を受け、何らかの利益を見込んでいるようです
アナリストの見解によれば、アマーはガレンテのインタキ侵攻を常識的な行いであると受け止めている可能性もあります
これはアマーがミンマターはあくまで自国の一部であると繰り返し主張するものを支える要素になると考えているからなのかもしれません
何であれ、イデオロギー的対立が本来存在するはずのアマー/ガレンテ両国ですが、近頃の星間情勢を受け、それを超えるほどのメリットを両国は見出したのだとしても、突飛な想定ではないというこのなのでしょう
また、ニューエデンクラスター各地からは様々な報道が寄せられています
義勇軍ウォーゾーンでの戦況は、カルダリ、そしてミンマターの優勢が続いています
予てより戦闘の続いているアマー/ミンマターウォーゾーンのEugidiコンステレーションでは、ついに残すはTurnurシステムのみがアマー支配下に残るのみとなり、それを受けてか、重要拠点の1つであるFloseswinⅣへのアマー帝国の軌道封鎖すらもが破綻する事態となっています
しかしながら同コンステレーションに存在するSarum家の要塞は非常に堅牢であり、これがどうなるかは見通せないものとなっています
一方、カルダリ/ガレンテウォーゾーンではカルダリ義勇軍の圧倒的優勢に基づく大規模な攻勢が続いており、近況としてはカルダリ義勇軍によるBlack Riseリージョンウォーゾーン全域の奪還、連邦海軍が緊急義勇兵戦争権限法に違反して占領を続けるインタキ周辺を除いたPlacidリージョンウォーゾーン全域の支配目前といったものが挙げられます
既にウォーゾーンの大半がカルダリ義勇軍の支配下にあり、ガレンテ義勇軍は日に日に追い詰められつつあるといっていいでしょう
更に、CONCORDインナーサークルは以前より悪法であると名高い『YC110-CONCORD緊急義勇兵戦争権限法についての議論を行うとも報じられており、これが今後の義勇軍ウォーゾーンでの戦況にどう影響するかは不透明となっています
また、インタキを巡る騒動は引き続き継続しており、現地組織と連邦当局の対立が依然として報告されています
他にも、Pochvenやトリグラヴィアンを巡る不穏な動きも引き続き報告されています
ここ最近の関連する報道と合わせ、こちらも継続した監視、警戒が必要となる事態だと言えるでしょう
未来を見通すことは簡単ではありませんが、私達は今、ニューエデンの歴史の転換点に立たされていると言ってもいいのかもしれません
今後も、詳しい情報が入り次第、New Eden Headlineはお伝えします
それでは、また次の記事でお会いしましょう
New Eden Headline編集長 – El Shionheart 訳・著
ありがとうございました!!
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