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【New Eden Headline】本誌・2 ギャラクティックアワー・ニュースの要約: シップキャスターテクノロジーのリーク、ステラートランスミューターと軍事司令部について

記事原文へのリンク(英語)

執筆者名(敬称略):El Shionheart

新たな技術、新たな脅威、高まる緊張…
おはようの方はおはようございます、こんばんはの方はこんばんは
ニューエデンクラスター全体から伝えられる、今最もホットなトピックニュースをお伝えする『New Eden Headline』のお時間です

EST(ニューエデン標準時) 2/8 21:01発-

CONCORD/EDENCOM合同タスクフォースからリークした報告書により、カルダリが『シップキャスターテクノロジー』と呼ばれる技術を研究しているとの報告が入っています

Geenesisリージョン、Yulaiシステムから伝えられるところによると、カルダリの『シップキャスターテクノロジー』研究プロジェクトに関する極秘報告書が合同タスクフォースからリークし、CONCORDとEDENCOMを再び論争と混乱に陥れる展開となっています
CONCORDのAG12オフィスとEDENCOMのStellar Monitoring Directorate(恒星監視局)からなるタスクフォースが作成したこの報告書は、AthounonでEDENCOMとトリグラヴィアン施設が発見されて以来、カルダリ連合が追及してきた技術開発を『確認』するための取り組みの概要が記されているとのことです

この報告書の中で最も衝撃的なのは、次のような内容となっています
『カルダリ連合の技術者は、ピンポイントかつ無制限にアセットを展開できるトリグラヴィアンの主要技術活用に向けて大きく前進している。 カルダリのプログラムは、惑星の重力井戸に特有の膨大の損耗要因を克服していないようで、しばらくは克服できそうにもないが、宇宙船のような比較的大きなアセットを、サイノシュラルジャマーに代表されるカウンタージャンプ防衛を迂回し、恒星間距離の所定の位置に投入できる理論を十分に習得したと評価している。 カルダリはプログラムのこの要素を”恒星間シップキャスター”と名付けた。』

この報告書には、Athounon V軌道上にあるEDENCOM極秘ストラクチャの歴史、及び同惑星地表のトリグラヴィアン施設に侵入し、技術を回収するための取り組みについても記されています
EDENCOMの監視、潜入の取り組みはトリグラヴィアン軍からの『極端な対応』を受ける結果となりましたが、EDENCOMの反撃により引き起こされたと見られるシステム全域のイベントが両者を混乱させ、EDENCOMとトリグラヴィアン軍の大部分が相互に撤退する結果となったとも簡潔に説明されています

また、この紛争と混乱の報告に惹かれたカルダリ軍はこの状況を利用し、『EDENCOMの資産とデータを押収』し、それがカルダリ連合によるSerthoulde作戦とトリグラヴィアンリレーデータ回収作戦の成功に直接繋がったと報告されています
注目すべき点は、AG12(正式にはSCC恒星間技術共有監査・査察局)がDEDの恒星間技術規制(WRITS)ユニットのエージェントを通じ、『カルダリ連合の関連データの取得とこの技術分野での進捗を確認』したことが報じられていることでしょう

WRITSのエージェントが『EDENCOMの協力プロトコルを装って連合の重要な研究プログラムをスパイしていた』という事実の暴露にカルダリ連合の代表取締役委員会(CEP)は激怒し、CONCORD Assemblyに対し正式に抗議を提出しています
また、CEPはカルダリ企業裁判所に対し、カルダリ連合内の識別可能なあらゆる全てのWRITS資産を『代表取締役委員会の代理人として、連合に登録されたあらゆる企業による』差し押さえを許可する指令を発行しました

次のニュースです
Ohideシステムのアマー帝国建設現場で建造中の施設は、ステラートランスミューターであるとの報告が入っています

Devoidリージョン、Ohideシステムから伝えられるところによると、Ohideシステムの青色A0クラス恒星の付近に、新たなアマー・ステラートランスミューターが建造中とのことです
Ohideシステムはアマー/ミンマター義勇軍ウォーゾーン、及び、新たに設立の宣言された『Damius連合艦隊群』本部の近くに位置しており、アマー帝国はEgmar、Vard、そして破滅的惨事を迎えたTurnurで実験したステラートランスミューター技術の利用と軍事化を推し進めようとしているように思われます

Sirdan xer Qosh元帥は皇位継承者達の間で懸念が伝えられているにも関わらず、女帝Catiz 一世からステラートランスミューターとそれに付随する技術の追求を全面的に支持されたと伝えられています
トリグラヴィアン侵略と、鹵獲したArshatトランスミューターを利用したアマーのステラートランスミューター技術の獲得以来、帝国の政策は過激さを増し、拡張主義的なレトリックを確実に強めているようです

かつては『神聖な忍耐』戦略の縮図と考えられていた女帝Catizは、商業外交重視の指導者から、艦隊の再建、新たな軍団の採用といった、新たな『リクレイミング』を加速するためのウォーマシンの再武装に大きく前進したアマー帝国を主導する立場に転じたと言えるでしょう
広大な領土の防衛の全責任を負いつつも、過激派に傾倒してはいない皇位継承者達は、それでもその力を生かして軍務省を活性化させ、ニューエデン最大の帝国を維持、拡大するための軍事力を新たに帝国に命じることとなったようです

ミンマター共和国はOhideのアマー軍新プロジェクトのニュースを驚くべきほど冷静に受け止めており、Keitan Yun大使はこの建設は『予測できたことであり、実のところ、我々はずっと前からこうなると思っていたよ。』と宣言しています
Matarのグレート・キャラバンサライではミンマターが『火には火を』と言わんばかりに独自のステラートランスミューター建造計画に乗り出したという噂が絶えないようです

ガレンテ連邦大統領府はCeles Aguard政権のプレスリリースとして、『ニューエデン全体に壊滅的な影響を与えることが証明されている技術を更に実験しようとする無謀な動きに対し遺憾の意を表する』と発表しています
カルダリ連合はこの件に関して沈黙を守っていますが、いくつかの8大メガコーポの幹部、帝国の拡張主義の台頭を『大きな懸念』を持ってみていると言われているようです

次のニュースです
ミンマター共和国がAmoシステムを更に強化し、統一ウォーゾーン司令部を設立したとのことです

Metropolisリージョン、Amoシステムから伝えられるところによると、ミンマター共和国軍はAmoシステムを更に強化し、Kanth Filmir将軍率いる統一領土解放司令部は、義勇軍ウォーゾーンで共和国領を占領するアマー帝国を押し返すための作戦管理における役割と、それに伴う本部規模を拡大しています

Filmir将軍は部族会議とSanmatar Maleatu Shakorの名において、ゲートの継続的な要塞化、及びシステム内での共和国艦隊の追加のステーションの建設の重要性を強調する命令を発しています
これらの命令はまた、共和国保安局、共和国司法省にそれぞれ『特別任務』の遂行と『解放飛行』の組織化という役割を与えています
ウォーゾーンや近隣のハイセキュリティ宙域システムで競合する治安機関が更に活動することになり、『部族共和国』の理想に反して、共和国が『警察国家』になるのではないかという懸念が高まっているようです

共和国に忍び寄る軍国主義的権威主義への懸念は、共和国の地域領土警備隊に捜索・拘束の警察権が認められたことや、部族会議が『ミンマターの人民に対する犯罪』を共和国司令部と艦隊が管理する軍事法廷システムの管轄下に指定したことによっても煽られているようです

部族会議は、これらの最新の承認と命令について、Sebiestor、Thukker、そしてVherokiorの部族長がBrutor、Krusual、Nefantar、そしてStarkmanirの部族長からなる多数派に反対し、大きく意見が割れ、議論は白熱したと伝えられていますが、噂されているようなミンマターによるステラートランスミューター技術の利用の認可を含む多くの詳細は、依然として極秘事項のままのようです

そのような状況でも、Sebiestor部族の部族長であるAcassa Midularは、新政策の多数決の方法について、以下のような厳しいコメントを残しています
『Shakorは、氏族や部族の主権を侵害するような遠大な政策について、Thukker部族を頼りにできないことをよく分かっていたから、Starkmanirを買収し、Nefantarを脅したのでしょう。 私達は自由のためにアマーと戦争をしていますが、Shakorにはあらゆるレベルで共和国を支配しようとする彼の執拗な衝動により、更に悪い事態を招く危険性があるのです。』

次のニュースです
ガレンテ連邦政府によるIntakiシステムの軍事化は進行しつつあり、セキュリティステータスの引き上げをカプセラストラクチャの制限が実施されているようです

Placidリージョン、Intakiシステムから伝えられるところによると、ガレンテ連邦当局はIntakiシステムを軍事化するための更なる措置を講じる一方、そのセキュリティステータスを引き上げ、カプセラストラクチャの新規係留を禁止する措置を講じています
Celes Aguard大統領と連邦軍事委員会に代わり、連邦合同特殊タスクフォース15司令官のForiana Revelli副提督がIntaki及び周辺システムを『Viriette特別軍管区』に属すると宣言する連邦指令を発行しています

大統領と連邦軍事委員会の命令による措置は、Intaki議会の同意と連邦上院議会の批准を受け、Intakiシステムがガレンテ連邦のメンバーである条約と連邦条項における緊急事態条項が法的に発動されています
連邦当局はCONCORD主権登録簿にシステムセキュリティステータスを0.3に引き上げることを登録すると同時に、Yulai条約に正式な例外規定を設け、Intakiシステムでのカプセラストラクチャの新規係留を禁止しています

Celes Aguard大統領は『Intakiシステムをカルダリによる占領の脅威から完全に守る一方で、義勇軍ウォーゾーン内でのガレンテシステムを完全に解放するための活動を幅広く展開するため』であると主張し続けています
連邦軍によるIntakiの軍事化が進んでいることに対する批判は、IntakiのSuvio Bellaron議員が言うように、この措置は『連邦憲法と連邦のあらゆる原則が規定するIntaki人の本質的な主権に対する明白かつ継続できな違反』であると主張するものとなっています

Aguard大統領の支持者は、Intaki議会の同意という点を指摘し、Faron Shu議員はBellaron議員の立場を『IntakiのためのIntaki、それ以外の人々のための連邦主義。 Bellaronはいつも通り、中央の連邦主義者の靴屋のようだな。』と切り捨てています
反対派のIntaki議会議員が連邦軍によって嫌がらせを受けたり、逮捕、弾圧されたりといった報告を引用して、Bellaron議員はこう反撃しています
『Shu議員は故郷のSang Doの支配者であろうと、Aguardが好意的に見ている中で彼が公然と吸っている連邦軍事産業の金脈であろうと、あらゆる装いの権威主義を支持し、自身のキャリアを作っているに過ぎないのだ。』

連邦上院議員や政治家達がIntakiを巡る政策について議論を戦わせる一方で、多くの市民がこの問題に対して抗議や反対運動を続けています
Intaki PrimeのLeinoka市で開かれた大規模な反軍事化集会は、連邦政府事務所が破壊されたとして、連邦海兵隊によって解散させられたとのことです
Intaki自治活動家は諜報工作員が集会に潜入したと主張していますが、連邦軍や情報機関への襲撃を行った完全独立を求める過激派組織『自由Intaki軍』を否定することを余儀なくされているようです
以上、The Scope、Ret Gloriaxx記者のレポートの翻訳をお伝えしました
以下、訳者による後記を併記します

カルダリによる新技術『恒星間シップキャスター』開発がリークされています
これは先日報道された『恒星間TFL輸送に活用でき、理論上は高精度かつ無限の範囲をカバーする新テクノロジー』と同じものであると見て間違いないと言えるでしょう
この技術はまだ実用化の目途が立っていないようですが、もし実現すれば、既存のジャンプドライブテクノロジーとは一線を画す技術となることは間違いなく、ニューエデンの、特にカルダリとガレンテを巡る情勢の劇的な歴史的転換点となるかもしれません
また、CONCORD、EDENCOMによるカルダリ連合へのスパイ活動の事実はカルダリ連合CEPの致命的な反応を招いています
カルダリ企業裁判所にCEPが命じた内容は、連合国内のあらゆる企業にWRITSへの事実上の無制限の差し押さえを許可する内容であり、その怒りがどれほどのものであるかを明確なものとしています
ここしばらくの間、CONCORDインナーサークルの場でのカルダリ代表団の活動の報告を一切聞かないほどに、ただでさえ冷え込み切っているCONCORD、EDENCOMとカルダリ連合の関係性ですが、この事件により、更に関係は悪化したものと思われます
事実、カルダリにとって去年のガレンテ外交官によるガリスタススパイ事件への関与発覚に続くスパイ事件であり、その影響はあまりにも甚大なものとなっていることでしょう

アマー帝国がOhideシステムに建造を開始したステラートランスミューターについても、星間社会は深刻な憂慮を持って反応しています
一部の独立カプセラはこのOhideシステムが独立カプセラ経済、産業界における2大重要拠点のJitaシステム、Amarrシステムを結ぶ主要航路上の回避できない位置に存在することを指摘しており、この実験がもし再び破滅的な結末を迎えれば、最悪の場合、これら重要拠点間の主要航路が完全に喪われるという、かつてのトリグラヴィアン侵略戦争におけるNiarjaシステム陥落という経済的、歴史的大惨事を超える経済的損失を発生させる恐れがある、と推察しています
また、ミンマターが呼応するかのようにステラートランスミューターの建造を計画しているという噂も十分に深刻な事態と言えるでしょう
これらの研究開発が加速しすぎることにより、ニューエデンクラスター全域に取返しのつかないほどの災禍をもたらすリスクは高まりつつあるといっても過言ではないでしょう
そう、かつてのSeylin大災害の時のように…

ミンマター共和国内部で、部族間の対立が広まりつつあることや、Sanmatar Maleatu Shakor政権の影響力が強まり過ぎていることも注目すべき事態です
アマーとの戦時下にありながら、国内の統一を欠くというのがミンマター共和国にどれほどのリスクをもたらすのかは定かではありませんが、目の離せない情勢となっています

また、ガレンテ連邦においても当局がYC110 CONCORD緊急義勇兵戦争権限法に違反する形でIntakiシステムの軍事化を推し進めていることも国際情勢のエスカレートを招く一因となっているでしょう
当局はしきりに地元の理解、同意を得ているとしていますが、実際に現地から寄せられる報告を見る限りでは、当局による弾圧の結果、『言わされている』に過ぎないのでは、という疑問が拭えないままとなっています
議員同士の舌戦もさることながら、現地の反対活動も大きくなっており、この問題は未だ解決の糸口が見つけ出せないままとなっています
その上、連邦当局によるカプセラストラクチャの新規係留を禁止するという決定には意図が一切読めない部分もあり、果たして、Yulai条約にわざわざ例外規定を設けてまでこれを行ったことが事実、何を目的としたものなのか、何を意味するのかは不明瞭となっています

日を追うごとにニューエデンの情勢は深刻化し、最早全面戦争のリスクはおろか、ニューエデンクラスターの破壊という、考えたくもない未来すらもが恐れられるようになっています
主要各国には、今一度、ニューエデンの人類発展のため、自制心や星間協調といった理念を思い起こしてほしいものです

今後も、詳しい情報が入り次第、New Eden Headlineはお伝えします
それでは、また次の記事でお会いしましょう

New Eden Headline編集長 – El Shionheart

 

 

ありがとうございました!!

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